2021年05月27日

小型陶芸電気窯の発注、マルチフェイス鋳込み花瓶等の下絵付け

先日ブログに書いた、アメリカ大統領の手紙と小切手、ネットニュースなどにも載ってます。

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これがバイデン大統領の署名です。前の人のサインはメディアが良くニュースを流していましたので、記憶されている人も多いと思います。でも、バイデンさんのは初めての方も多いのではないかと思います。

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これが送られて来たチェックなんですが、いろいろと調べると結局は貰う権利がないお金。新聞もやはりその様に書いてました。でも、細かな面で新聞は少しいい加減かな。

アメリカのIRS(日本の税務署に相当する部署)のオースチン、テキサス州に送り返します。チェックの裏面に”VOID”(無効)と書きます。そして、日本のマスコミが伝えていない部分が返送している理由を書くことになてます。そうすると何故チェックが送られて来たのかを明確にしるか、受給要件をしる必要があります。

何とアメリカの年金を受けっとている人は、日本だけで9万人。これはカナダに次いで多いそうです。それだけの人が、アメリカで以前に駐在員や出向者として正規労働者として仕事をしている事になります。

その中でも、私たちの時代は、年金の支払いをアメリカと日本にやって来ました。だから、アメリカからも年金がもらえるのですが、この制度はかなり前から日米の租税協定が出来て、アメリカで仕事をするのであれば、アメリカのみの年金支払いで済むようになってます。その間日本の年金支払いは免除されますが、日本の年金は支払われたものと扱われます。ですから、この制度では、日本のみの年金しか受け取る資格がありません。

このようなことで、小切手はアメリカへ送り返しました。不正受給している人はどうなるか分かりませんが、違法な行為はしない方がいいと思います。勿論、それは個人の判断です。中にはくれるものは貰っとこうと言う人も多いのではないかと思います。

ところで、小切手受け取り拒否の理由は、私は、”non-resident alien". アメリカ非移住外国人と書いておきました。受給資格は、アメリカ国内 及び、アメリカ領土に移住するアメリカ人か、永住権(Green Cardルールに適合する)を保持する外国人 又は、アメリカに居住する正規外国人(ビジネスビザ保持者)となってます。これを解釈すると、以前にアメリカで仕事をしたことがあり、年金を受給していてもその資格はありません。蛇足ですが、Green Card保持者は、世界中どこにいてもアメリカへの納税義務があり、年一回はアメリカや領土に行く必要があります。これが、負担となり、日本帰国のグリーンカード保持者は、その権利を放棄する人が沢山います。



焼成窯の発注


陶芸窯の購入に関しては迷いに迷って、下の写真の小型電気窯を注文しました。日本電産シンポと言う会社の製品です。送料込みで35万円。楽天のサイトには、送料無料とあるのですが、搬入は黒猫ヤマトの大型家具の扱いとなるとのことで有料です。約5000円程度

[陶芸] 小型電気窯 DMT-01 - 陶芸ショップ
[陶芸] 小型電気窯 DMT-01 - 陶芸ショップ

そんなら送料無料と書くなよと楽天に言いたいのですが、その内楽天にっクレームする予定です。

そして、この楽天の商売、もう一つの汚い手は、ポイントが付きますと書いているのですが、そのポイント分、値段を高くしてます。今回の販売元は、陶芸ショップコムですが、直接注文すれば、ポイント分は安くなってます。

[陶芸] 小型電気窯 DUA-01 プティ(Petit) - 陶芸ショップ
[陶芸] 小型電気窯 DUA-01 プティ(Petit) - 陶芸ショップ

こちらのものも同じメーカーなんですが、約22万円。上のものより10万円程安くなりますが、庫内が丸で、直径高さも20cmで使い難そう。私の場合は当面は上絵付けだけなんですが、年齢からして京都に通うのはしんどくなって来ました。特に運転が危ういのでやばくなって来た年齢です。それから、陶芸の技術も来るとこまで来ているように思うし、そうなると、将来的には自宅で素焼きや本焼きをやる可能性がないとは言えない。

バイデンさんの30万があれば、全然問題はないのですが、今年の6月の新年度スタート(コロナの為、支払いが2ヵ月ずれ込んだ)から、週3回から2回にして、6万円授業料を下げます。

実は、ヤオフクで中古を探してオークションで購入しようかと思っていたんですが、ゴルフのクラブであれば躊躇なくヤオフクで買ったのですが、電気ものはやはり怖い。それと電気窯のヒーターは寿命部品ですので、交換するとなると部品代だけで、4万円かかります

ヒーターの交換などはお手のもんなんですが、マイコンの制御部が壊れていたら、多分業者に修理依頼をすることになる可能性もあります。これでは、オークションで安く入手しても、安物買いの銭失いになる可能性があります。

一応納入予定日は6月5日の予定で、それまでに準備をしておきます。当初はベランダを考えていたんですが、電源(100ボルト 15A 一般家庭電源)や、湿度・温度を考慮すると室内の方が良いと思い、7畳のほとんど倉庫化している7畳ほどの洋間に置くことにします。



今週の陶芸、マルチファイスの装飾


先週紹介したイッチン描きのマルチファイスの花瓶の色付けをしました。

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今回の牡丹の絵付け。結構迫力があります。イッチン描きと花と葉っぱは生の段階で陶芸針で線彫りしてあります。着色は色絵具を薄く塗り、線彫りに色絵具が溜まる事で表現されます。

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こちらの一輪挿しも同じコンセプトです。配色は、花がピンクと赤、花芯が黄色、枝、茶、葉っぱがグリーンと特グリーンで描いてます。

この写真でもよく分かると思いますが、赤の花びらの細い筋が上手く表現出来ていますね。普通は筆で描きますが、今回のような色呉須でのこの表現はよっぽどの上級者でなければ無理です。

焼成は酸化焼成を考えてます。釉薬は土灰。折角の磁器土ですが、少し黄色味を帯びると思われますが、少し温かみが出てこれも風情かなと思ってます。

発色が弱ければ、上絵付で色を足します。

このような時に自宅に上絵付窯があれば、便利になるし、上絵付の焼成費(本焼きの70%程度)が要らなくなります。

いろんな意味で、陶芸が又一歩前進したかなと思います。これでやっと一人前に近づいたかな?


ラベル:陶芸
posted by ノーマントミタ at 19:16| Comment(1) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月21日

直近の本焼きと施釉の失敗と対策

モデルナとアストラゼネカの新型コロナワクチンの承認がやっとされました。ファイザーとモデルナはアメリカのメーカー、アストラゼネカは、イギリスのメーカーで何百万人の内、4~5人位の率で血栓が出る可能性があるとメディアが伝えてます。

それにしても、この承認遅くはないですか?海外では、すでに十分すぎるほどの接種実績があるのに。何を審査会はチェックし、何か新たな問題でもあったのだろうか。これは推測ですが、全くなかったのでないかと思います。日本のルールや規制に基づいて時間をかけて審査したんでしょうね。ここが日本の制度の良さであり、悪さでしょうね。

もうオリンピックはすぐそこの時期にやっとワクチンの承認。オリンピックは絶対にやると決めているのであれば、唯一の対策であるワクチン接種はオリンピックまでには、本来であればすべての対象者にやっておくべきではないかと思います。

少なくとも、半分位は終わってほしかった。今のスケジュールでは、7月末までに65歳以上の高齢者の接種を完了する予定であるとか。

変異ウィルスもあり、オリンピックも直前の状況でこれは緊急事態ではないのでしょうか?ないのでしょうか?これで本当の緊急事態が起きたらどうするんでしょうね。結局な福島原発事故の時のように、政府や官僚は右往左往するばかりで何も出来ない状況に陥るんではないでしょうか?心配です。

隣国の北○○や軍事拡張を強烈に進めている中〇などが万が一間違った行動を起こしたらどうするんでしょう。その備えは出来ているんだろうか?



マグカップの本焼きと施釉の失敗と対策


先週も沢山のマグカップの本焼きが出来上がりました。瑠璃釉とトルコ釉の作品です。これで、先日の黒天目の作品(紹介してません)が合わせて23個のマグカップが出来ました。

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それにしても釉掛けは難しい。今回のターコイズブルー(トルコ)は上手く仕上がりました。でも、瑠璃釉の方はほぼ全て釉薬の縮れが出てしまいました。楽寿荘で使っていた瑠璃釉は安定していましたので、簡単に考えていたのですが、見事に失敗をしてしまいました。表面に沢山の気泡の跡見たいぽつぽつが出てしまいました。

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こちらが5個の黒天目の釉薬。こちらも施釉の失敗です。釉薬が薄かった。黒天目が飴釉みたいな色で仕上がり、結構斑が出てしまいました。

もったいない。この方の釉薬が薄過ぎた。陶芸教室では余り失敗はなかったのに、この窯元では釉掛けが安定しません。上の瑠璃は掛けた時に濃いな、そして、黒天目は薄いと感じていたんですが、やっぱり、その通りの結果になりました。瑠璃の縮れは、厚掛けによる失敗です。

陶芸教室と何が違うのかと言うと、大きくは作品の厚みです。私たちの作品は、薄く軽く作ります。薄くて軽いの意味は、生地の土の容積が非常に少ないと言う事になります。

釉掛けの原理は、水に混じった釉薬が生地に吸い込まれ表面に釉薬が残る事で施釉してます。薄い作品は釉薬を吸い込む勢いが弱く又、生地が水を吸ってすぐに飽和してしまいます。

施釉をして、釉薬の表面が乾燥するのに異常に時間が掛るのは問題の予告です。生地が薄過ぎているのか、釉薬が濃すぎます。結果は縮れや流れに繋がります。



釉薬の調整と施釉方法


窯元では、職人さんが柄杓で釉薬を流して釉薬の濃さを見ます。

これでは職人さんに都度釉薬を調整して貰う必要が出て来ます。なでならば、これは職人さんの長年の経験をベースにした感に頼ると言うことですから、これは、私たちにとってはハードルの高い技術です。

素人は、やはりボーメ(比重計)かなと思いますが、比重計の値はあてにならないとこの窯元は言います。

比重を一定にしても、施釉の時間も人によって違うし、作品の厚み、土の種類、素焼きの乾燥具合などで結果が違って来ます。

そして、施釉の方法でも違いますね。通常の浸し掛け、カポ掛け、柄杓掛け、etc.

それではどうするのと言う事なんですが、オールマイティ―の答えはありません。結局は経験ですかね。



釉薬テストピースの使い方


一つあるのは、テストピースで釉掛けをして、その厚みを見る事でしょうか。

いろんな種類の素焼きの破片を集めておきます。作品と同じ土で、出来るだけ似た厚みのものを使います。

釉薬をしっかり攪拌して均一にして、ずぶ掛けをします。

攪拌してテスト素焼きを浸し、1.2.3.と数えます。この数えるスピードは常に一定に。ビックリする位数えるスピードは人によって違います。

そして、表面のテカリが消えたら(乾燥)したら、小指の爪で釉薬を剥がします。

その厚みを見て釉薬の濃さを判断します。厚ければ、濃すぎる。薄ければ、薄過ぎる。

濃い過ぎれば水を足す。薄ければ、暫く釉薬を放置して上水を取り濃度を調整します。

状況が許せば、一晩おいて水を抜きます。抜く水は少し多めにして別容器に移して、釉薬を攪拌します。濃ければ、抜いた水を足して調整するだけです。

もう一つ大事なポイント。それは、釉薬によって厚みが変わりますので、その性質も良くつかんでおく必要があります。更に、釉薬は流れ易いものと流れ難いものがありますので、これも大事なポイントです。

先ほどの黒天目で、”柄杓で流し
て、薄な”と感じた時どうするか。それは、1.2.3.のタイミングをゆっくりするか、1.2.3.4.5.と施釉します。濃い場合は又、その逆です。実際にそのようにしました。でも、それで問題は解決しないのが釉掛け。生地が薄かったら、釉薬の水で飽和したら、長く浸けても釉薬を吸ってくれません。答えは、内、外の掛け分けをします。まずは、外掛けを浸し掛け、乾燥、そして、内側を柄杓掛けします。難しい技術ですが、この方法しかありません。(外掛けをして、内側を見て下さい。内側壁に水が見えるのは生地が薄く見えたら、それは生地が薄い証拠です。)たかが施釉なんですが、実に奥が深いんですよ。


私は、このようなポイントを今一覧表にしてます。そして、やっぱり必要なのは焼成サンプルでしょうね。
ラベル:陶芸
posted by ノーマントミタ at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月19日

還元焼成 絵付け磁器皿、マルチフェイス花瓶、蓋物等

今日も引き続き、本焼きの紹介です。

最近の絵付けは上絵付が多いのですが、下絵付けの作品を紹介しましょう。

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白磁のお皿の下絵付けです。写真はLED照明が写り込んで少し見難いですが、7寸皿(約21cm)のお皿に色呉須で絵付けをして見ました。最後の本焼きで、お皿の中央が落ちてしまいました。お皿の場合、本焼きで、お皿の中央は高台がありませんので少し下がり気味になりますが、今回のように、棚板に触る位下がったのは初めてです。もしかしたら、焼成温度がこの磁器土と合っていないのかも知れません。

何という花か知りませんが、花の配置が少し上に行き過ぎました。釉薬は石灰透明の仕上げです。下絵付けは写真で撮ると、透明釉とは言え、その影響で発色が少し弱まります。

次の作品はいつもの磁器のマルチフェイスの花瓶三点。磁器土の鋳込み、そして磁器の泥漿のイッチン描き。口縁は口紅。口紅は少し薄過ぎました。この部分は上絵付で上塗りすれば問題ありません。金彩を施してもいいかなと思います。

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こちらの蓋物は陶土に土灰釉を掛けて仕上げた作品。

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これらの作品は最近の作品に最も力を入れているもので、特に、2番目の丸い蓋物は作品のフォルムとしては上手く出来たと思います。全体が丸く、少し”御本(ごほん)"が出ています。この御本と言うのは還元焼成ガスが、陶土の中の鉄分と反応して、薄い赤みを帯びるもので、京都焼きに多い技法です。この為に信楽の土に意図的に僅かの鉄分が配合されてます。

マルチフェイスの花瓶2点は、桜の花と、紅葉がイッチン描きでが描かれてます。このマルチフェイスの絵付けはもう一つ満足が行くところまでは行ってません。丸い花瓶などであれば、一枚の絵で表現出来ますが、この三角形と四角の組み合わせのキャンバスにどう絵付けするのか、迷うところです。いずれにしても、この作品は上絵付で完成をさせたいと思います。少し、華やかに。

陶芸は本当に失敗が多い。出来上がって見ると目に付くところは失敗ばかり。作陶、削り、装飾、施釉、焼成などなどのステップ全てが上手く行かないとまともな作品にはなりませんので、これらのプロセス全てを完璧に仕上げるのは難しい。だから、職人さん達はそれぞれ分業制になっています。謂わば専門性ですね。

それを一人でこなして行かないといけないところに私たちの陶芸の難しさがあるんでしょうね。

この全てをこなせれば、ある面それは天才の領域に入るのでないかと思います。

兎に角、陶芸は幅が広くて、そして奥が深い。だから、失敗も多いし、面白い。たまには失敗が意外な結果をもたらしてくれます。

ラベル:陶芸
posted by ノーマントミタ at 03:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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