2022年09月01日

第25回 枚方工芸展 & ブログプロバイダー変更のご連絡 

みなさん! 大変ご無沙汰致しております。勿論ネット上の話ですが。。昨年の枚方工芸展以来何となくブログの更新が出来なくて居りました。病気とか、パソコンの故障とか明確な理由があった訳でもないんです。

昨年は、枚方工芸展と枚方展と言う展示会に出展して、幸い両方の展示会の審査をパスして出展が出来ました。陶芸の目標がまずこれだったので少し気が抜けたのかも知れません。

「そんな小さな目標で満足してんの?」と言う声が聞こえてきそうなんですが、でも私的には一つの区切りで在ったことは確かなんです。


Biglobeブログ(ノーマン趣味悠々)のSEESAA移転

今回、ブログ再開に至ったもう一つの理由がこれです。以前はNEC関連プロバイダーのビッグローブと言う会社のブログを使っていたんですが、そこがブログの提供を2023年3月で中止するとの連絡があり、この機会にSeesaaに移転することにしました。

Seesaaサイトアクセス:
  • ブログ名: ノーマン趣味悠々 以前と変わりません。
  • URL:https://normanhobby.seesaa.net/ URLでブックマークされているのであれば、更新してください。
  • 今までの、記事は全てアクセス出来ます。
見た目は大きくは変わってませんが、残念ながら”気持ち玉”の機能が無くなりました。少なくとも読者の気持ち玉の通知がブログを継続して行くモチベーションの維持になっていたので、勿体ないなと思います。

今後は少し方針を変更して、雑多な趣味の記事から、陶芸に絞った内容にして行こうと思います。励みの意味で、皆さんのコメントを時々頂きたいと思います。
2023年3月までは、以前のブログにアクセスして頂いても、SEESAAの方にリダイレクト(転送)されます。

2022年度25回枚方工芸展

今年度の展示会にも応募して、書類出展審査Okayの連絡が来ました。以下が工芸展の概要です。
  • 期間: 9月21日(水)~9月26日(月)
  • 時間: 10時~18時(最終日16時まで)
  • 場所: 枚方市総合文化芸術センター本館 ひらしん美術ギャラリー
  • 出展作品 白磁尺皿
残念ながら、今年も出展は一点のみとのことで、昨年出展出来なかった写真の作品を選びました。家には、個人展示会が出来そうな数百点の作品があるんですが、勿体ない。
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この作品の概要:
  • 土   : 磁器土
  • 作陶  : 電動轆轤挽き 作陶寸法 約40cm(径)仕上がりは30cm
  • 寸法  : 作陶寸法は仕上がり寸法の横17% 縦15%の収縮を見込む。
  • 亀板  : 亀板を使って個挽きをしてます。自作のだんご、ヘラを使う
  • 乾燥  : 急な乾燥は割れや歪の原因。室に入れる等てゆっくり乾燥。
  • 乾燥具合: 磁器土は白くなるまで乾燥させて大丈夫。
  • 削り道具: 磁器土ー超硬カンナ 陶土ー鉄カンナ 湿台(しった)削り。
  • 文様削り: 超硬カンナと鉄帯を削っての自作カンナを用いて削ります。
  • 文様  : 手ずくリの分度器を使用。厚紙にコンパスで円と分割線を描く。
  • 釉薬  ; 石灰透明 今回は窯元が配合した釉薬を使ってます。
  • 施釉  : 石灰透明釉は縮れやすい。埃をはたきで取り高台周りは水筆で。
  • 焼成  : 還元焼成 酸化焼成では、少し色が黄色味を帯びます。

このような大物作品は、ここに書かれている事をしっかりと守ればほぼ大丈夫でしょう。事前にしっかりとした構想を練り、図面を作り、そして必要なトンボ、だんご、ヘラなどの三種の神器を作ります。これは、綺麗に作陶をするだけではなく、しっかりと作品を締めて底割れ(Sクラック)を防止することになります。

多くの専門用語が出てます。その内に専門用語の解説記事を作ります。質問があれば、コメントしてください。

まだまだ、暑い暑い日々が続きそうです。京都も陶芸スクールも夏休みがやっと終わり、待望の陶芸が又始まります。新たな記事をアップして行きますので、宜しくお願いします。


posted by ノーマントミタ at 09:29| Comment(4) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月10日

第24回枚方工芸展 応募作品

雨模様の日々が続いていますが、皆さん、暑さにもコロナのもめげずお元気でしょうか?

ブログの方、何となくご無沙汰になってました。

毎日、京都の窯元で作品を作っているか、休みの時はゴルフの練習、そして、キーボードの練習です。NHKのテレビで放送されている街角ピアノが好きで、いつか私も自由にピアノ(キーボード)を弾けるようになりたいと強く思ってます。

キーボードを買って以来、朝晩弾いて練習をしています。LEDのガイドを頼りに弾いていれば、それなりに満足が出来るようになって来ました。でも、これでは物足りない。自由にピアノが弾けるようになりたい。でも、才能がないのか、加齢の性か、なかなか上手くなりません。

最近はピアノ入門の本を購入して一からやり直しです。本は「すぐに弾けるピアノレッスン 丹内真弓」で、DVD付。車の中でDVDを聞きながら。

自分的には凄く上手くなってきたように思います。右手と左手の演奏が少しずつ出来るようになって来たしね。そして最もハードルが高いのが「暗譜」。ギターもそれなりに弾けるけど、楽譜がないと弾けない。ピアノもやっぱり暗譜が大事のようで、これがなかなかの難関。高齢者にはこれがきつい。沢山弾いたら覚えるかと言えば、そうではないらしい。Youtubeで調べたら、いろんなヒントが書いてあるけど、暗譜は共通の悩み見たい。

子供ころから音楽をやっていたら随分違うんだろうと思うけど、私たちの年齢で習い事と言えば、習字かそろばん程度の時代だったしね。過去は変わらないし、今日出来る事をやるしかない。と自分を慰めてます。難しいと思っていた「エリーゼのために」ももうそこまで来ているし、やり続けるしかありませんね。

今日は2021年の「第24回ひらかた工芸展」について書きます。



工芸展概要


この情報は枚方広報7月号に記載されてます。又、ホームページにも掲載記事があり、応募用紙もダウンロードが出来ます。私は広報を待っていたんですが、事前に知人から情報を頂き、御親切にも応募用紙も送って頂きました。今年は絶対出展したいと日頃から言ってましたので、御連絡を頂いたようです。世の中には親切な方が沢山いらっしゃるのを再認識しました。私も、もっと人格を磨かなくっちゃ。

会場: 枚方市総合文化芸術センター ひらしん美術ギャラリー

日時:9月22日(水)~9月27日(月)

応募資格:枚方市在住、在職、在学16歳以上

応募受付期間:7月10日(土)~7月31日(土)

出品料:無料

作品種:工芸品(写真、絵画等不可)

作品数 一人一点 セット作品も可

陶芸好きな方、是非応募されたら如何でしょう?今までに作った作品で十分でしょう。ただし、事前に書類審査があり、これにパスする必要があるそうです。その作品が工芸品に相当するかの審査みたいです。多分形式でしょうが、2年前これを知らず、出展したいと連絡を取ったら、締切日が過ぎていて出展できませんでした。今年は、7月31日が最終日です。

応募作品候補 第一候補 「白磁彫鎬(しのぎ)文様赤絵尺皿」


我が家には作品が溢れかえってます。私の勝手な思いですが、沢山の作品が出展出来るレベルにあると自負しております。今回の工芸展は工芸会メンバー以外の市民応募は制約がありますので、その中から応募作品を絞りこむ必要があります。

展示会ですから、小物では沢山の作品の中に埋もれる可能性がありますので、大物であり目立つものを選び、南部陶芸教室の友人にお願いして作品を選んでもらいました。

第一候補と第二候補ともに尺皿で、どちらが良いかと言うと意見の分かれるところですが、結論は、見た目興味を引きそうな第一候補にこの作品を選びました

上絵付の牡丹の花の葉っぱの線黒が滲んでしまい、上絵の知識がある人の評価は低いと思います。でも、作品の大きさ、そして手彫りで作った鎬の文様の作品は是非見て貰いたいと思います。

私が応募したいと思っている作品を掲載します。作品は2点です。応募要領に一人一点と書かれてますので、却下されそうですが、ダメ元で応募します。

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作品概要: 白磁、直径36cm(尺2)x 高さ7cm、石灰透明釉、有田風赤絵(下絵付けー呉須、上絵付 有田和絵具、縁取りー金彩



第二候補 「白磁彫花文様尺皿」


評価いただいた友人の意見では、こちらの方が玄人受けする作品ではないかとの意見でした。第一候補の作品は、パット見た目は派手ですが、自宅の床の間に飾っていたら、飽きが来るのではないか。

こちらの方が尺皿の形も良いし飽きがこないのでは。。と言うような話もありましたが、皆の目を引くのはやはり、第一候補の作品ではないかと言う事になりました。

結論としては、言い方は悪いですが素人受けのいい方を選びました。


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作品概要:白磁、直径30cm x 高さ5cm 釉薬:石灰透明


でも気持ちとしては、両方の作品を出来たら展示したいと思い、両方の作品とも応募して見ることにしました。

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セット作品と言う意味が良く分かりませんが、対の尺皿として応募します。

どうしても一点と言うことであれば、第一候補の作品を出展する方向で応募する予定です。

第一候補にすると言う事であれば、9月の搬入日までに時間がありますので、この赤絵に金彩をして錦絵に仕上げることも出来ますので、検討して見ます。


多くの市民対象の展示会ですので、我がままと取られては逆効果ですので、展示スペースに余裕があればと言う事でお願いをして見ます。
ラベル:陶芸
posted by ノーマントミタ at 16:57| Comment(1) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月12日

だれでも出来る陶芸絵付けスーパーテクニック

陶芸の絵付けって難しいでしょう? 今日はだれでも出来る絵付けの裏技を紹介します。

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こんな絵付けってどうです。「思い以上に迫力のある出来栄えだ」と胸を張って言えそう。

「でも難しいんでしょう?」と思ってますよね。でも、少しのポイントを抑えればそんなに難しくはなくて、超簡単とは言えないかも知れないけど、いい作品が出来る事ギャランティー。

絵付けと言うと、呉須で描いたり、上絵具を準備したり、そして一般の陶芸教室では出来ない還元焼成だの上絵付焼成など、出来ない事ばかり。でも、この方法であれば、有田や九谷の赤絵に近いものが出来ると思います。 でも、最低の条件を守る事が必要だけど。



スーパーテックニックとは?


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「これって上絵付じゃないの?」と思ってませんか、「残念外れ ブー」です。下絵付けとイングレーズの絵付け見たいなものかな。

いいかっこして”イングレーズ”などと多分知らない言葉を使ったけど、イングレーズは上絵付の技術で、上絵付をして焼成すると、絵具が釉薬に溶け込んで絵付けが出来るものなんです。でも、これだと上絵付の絵具や上絵の焼成が必要になりますよね。

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それでは、そろそろ種明かしをしましょう。この絵付けは”下絵と釉薬による技法”なんですよ。だから、陶芸教室のレベルでも十分使える簡単な技法ですよ。

そう聞くと「何んだそうなんだ。簡単そう」と思うでしょう。

絵具は、赤、ピンク、グルーン、特グリーンの下色絵具、そして釉薬は土灰釉です。

「どうしてこんなに発色が良いの?」と思っているでしょう。このブログを継続して読んでいただいている方は、少なくと陶芸に関する知識はいっぱいのはずですから、当然そう思うと思います。

それから釉薬は土灰を基本にしているけど、緑、黄色、枝の茶色は透明の色釉を少量使ってます。



絵付けの手順と技法


まずは生地だけど、出来れば磁器土。でも磁器土は難しいから、信楽の白などでもOkay. 出来れば、良質なものの方が発色が良くなるでしょう。

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最初は少し大き目のモチーフを選んでイッチン描きをします。

陶芸用 カラー泥ペン 白 70ml
陶芸用 カラー泥ペン 白 70ml

「イッチン描きかい。易しくないじゃん」と思ってるあなた。陶芸ショップなどで、プラスチック容器に口金が付いたのを売ってるから、これを購入するか、私のブログにあるイッチンの作り方を見て自分のイッチンを作るのも良いし、ケーキ作り用のアイシングバッグに0.5~0.7㎜位の口金を付けます。

[陶芸] イッチン先金 小 - 陶芸ショップ
[陶芸] イッチン先金 小 - 陶芸ショップ

後は、白化粧土の沈殿しているもの(上水を取る)をマヨネーズ程度の硬さにして描くだけ。描くのは、素焼き前の生の状態で。

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イッチン描きは、花びらや葉の輪郭だけで良いです。そして、これがポイント。花の筋や葉脈は陶芸用の針で描きます。上の写真を見て。針で描いた葉脈が見事に浮かび上がってます。これは、素焼きが終わって、色呉須で塗ると針の溝に呉須が溜まって、濃くなる為です。これを筆で描けるのであれば、あなたは一流の絵付け師さんですよ。

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素焼きが終わったら、上の写真二つのように色呉須で絵付けをします。「発色が弱いから、厚つ塗りをする」人が多いけど、これ”厳禁”。絵具が釉薬をはじく原因になり、”縮”と言って釉欠けの原因になります。



発色を良くするための裏技


着色が終わったら、土灰釉で施釉。石灰は良く縮れが出る為土灰釉を使います。

”土灰釉”と言うと”土の釉薬?”と思う人が多いですが、さにあらず。土は雑木と言ういう事なんです。

普通の濃さの土灰を掛けたら、次のステップ。この部分が裏技。

緑の織部、茶の飴釉、黄色の檸檬釉を筆塗りします。もうお分かりですね。色は釉薬の色なんです。そして、釉薬は透明系の釉薬である事。そして、同じ焼成のものを選びます。酸化と還元の釉薬を使うのは不可です。

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「色が足りない」と思ってますね。そうです。足りません。

ではどうする。土灰釉を少し準備します。それに下絵の絵具を加えます。この場合は赤、ピンクです。

土灰釉を小さな器に少量とりわけ、少し色が付く位絵具を加えます。大事なことは絵具によってその発色が違います。今回は赤の発色が少し濃すぎました。ピンク位の方がよかったと思います。

結局は土灰釉に顔料を混ぜて色付けをしているだけですので、全て透明釉で、下絵具の発色も見えますから、グラデーションを付けるのに最適です。




まとめ


削り終えた段階で、モチーフをイッチン描きします。細かな線は、陶芸針で。そして素焼きへ。

素焼きに下絵具で着色します。薄い絵具を溜めるように。針で描いた線が浮かびます。

土灰釉を掛け、それぞれの部分を色釉薬や、土灰釉を下絵具で着色したもので筆で着色します。立体感が出るようにグラデーションの方向を意識して。(上の葉っぱのグラデーション、いいね)

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イッチン描きの必要性は二つ。釉掛けをしても、絵付けの部分か分かる。そして、色釉を塗った場合、流れやすい釉薬(織部等 例)の流れを止めてくれます。

今回の絵付けでは、花はピンクと赤を使ってますので、それぞれの花の色を事前にメモしておきましょう。

赤にピンクを塗ったり、その逆で会ったり、”やっちゃた”と本焼きでがっくりすることがないように。

最後にもう一つのメリット。上絵付でも多分出来るでしょうが、この方法であれば、酸化焼成一回で済みます。又、上絵付は、鉛等の問題がありますので、この方法であれば、基本的には下絵付けですのでその心配が不要です。


これであなたもプロの絵付け師。。かも?

ラベル:陶芸
posted by ノーマントミタ at 16:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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