モデルナとアストラゼネカの新型コロナワクチンの承認がやっとされました。ファイザーとモデルナはアメリカのメーカー、アストラゼネカは、イギリスのメーカーで何百万人の内、4~5人位の率で血栓が出る可能性があるとメディアが伝えてます。
それにしても、この承認遅くはないですか?海外では、すでに十分すぎるほどの接種実績があるのに。何を審査会はチェックし、何か新たな問題でもあったのだろうか。これは推測ですが、全くなかったのでないかと思います。日本のルールや規制に基づいて時間をかけて審査したんでしょうね。ここが日本の制度の良さであり、悪さでしょうね。
もうオリンピックはすぐそこの時期にやっとワクチンの承認。オリンピックは絶対にやると決めているのであれば、唯一の対策であるワクチン接種はオリンピックまでには、本来であればすべての対象者にやっておくべきではないかと思います。
少なくとも、半分位は終わってほしかった。今のスケジュールでは、7月末までに65歳以上の高齢者の接種を完了する予定であるとか。
変異ウィルスもあり、オリンピックも直前の状況でこれは緊急事態ではないのでしょうか?ないのでしょうか?これで本当の緊急事態が起きたらどうするんでしょうね。結局な福島原発事故の時のように、政府や官僚は右往左往するばかりで何も出来ない状況に陥るんではないでしょうか?心配です。
隣国の北○○や軍事拡張を強烈に進めている中〇などが万が一間違った行動を起こしたらどうするんでしょう。その備えは出来ているんだろうか?
マグカップの本焼きと施釉の失敗と対策
先週も沢山のマグカップの本焼きが出来上がりました。瑠璃釉とトルコ釉の作品です。これで、先日の黒天目の作品(紹介してません)が合わせて23個のマグカップが出来ました。
それにしても釉掛けは難しい。今回のターコイズブルー(トルコ)は上手く仕上がりました。でも、瑠璃釉の方はほぼ全て釉薬の縮れが出てしまいました。楽寿荘で使っていた瑠璃釉は安定していましたので、簡単に考えていたのですが、見事に失敗をしてしまいました。表面に沢山の気泡の跡見たいぽつぽつが出てしまいました。
こちらが5個の黒天目の釉薬。こちらも施釉の失敗です。釉薬が薄かった。黒天目が飴釉みたいな色で仕上がり、結構斑が出てしまいました。
もったいない。この方の釉薬が薄過ぎた。陶芸教室では余り失敗はなかったのに、この窯元では釉掛けが安定しません。上の瑠璃は掛けた時に濃いな、そして、黒天目は薄いと感じていたんですが、やっぱり、その通りの結果になりました。瑠璃の縮れは、厚掛けによる失敗です。
陶芸教室と何が違うのかと言うと、大きくは作品の厚みです。私たちの作品は、薄く軽く作ります。薄くて軽いの意味は、生地の土の容積が非常に少ないと言う事になります。
釉掛けの原理は、水に混じった釉薬が生地に吸い込まれ表面に釉薬が残る事で施釉してます。薄い作品は釉薬を吸い込む勢いが弱く又、生地が水を吸ってすぐに飽和してしまいます。
施釉をして、釉薬の表面が乾燥するのに異常に時間が掛るのは問題の予告です。生地が薄過ぎているのか、釉薬が濃すぎます。結果は縮れや流れに繋がります。
釉薬の調整と施釉方法
窯元では、職人さんが柄杓で釉薬を流して釉薬の濃さを見ます。
これでは職人さんに都度釉薬を調整して貰う必要が出て来ます。なでならば、これは職人さんの長年の経験をベースにした感に頼ると言うことですから、これは、私たちにとってはハードルの高い技術です。
素人は、やはりボーメ(比重計)かなと思いますが、比重計の値はあてにならないとこの窯元は言います。
比重を一定にしても、施釉の時間も人によって違うし、作品の厚み、土の種類、素焼きの乾燥具合などで結果が違って来ます。
そして、施釉の方法でも違いますね。通常の浸し掛け、カポ掛け、柄杓掛け、etc.
それではどうするのと言う事なんですが、オールマイティ―の答えはありません。結局は経験ですかね。
釉薬テストピースの使い方
一つあるのは、テストピースで釉掛けをして、その厚みを見る事でしょうか。
いろんな種類の素焼きの破片を集めておきます。作品と同じ土で、出来るだけ似た厚みのものを使います。
釉薬をしっかり攪拌して均一にして、ずぶ掛けをします。攪拌してテスト素焼きを浸し、1.2.3.と数えます。この数えるスピードは常に一定に。ビックリする位数えるスピードは人によって違います。
そして、表面のテカリが消えたら(乾燥)したら、小指の爪で釉薬を剥がします。
その厚みを見て釉薬の濃さを判断します。厚ければ、濃すぎる。薄ければ、薄過ぎる。
濃い過ぎれば水を足す。薄ければ、暫く釉薬を放置して上水を取り濃度を調整します。
状況が許せば、一晩おいて水を抜きます。抜く水は少し多めにして別容器に移して、釉薬を攪拌します。濃ければ、抜いた水を足して調整するだけです。
もう一つ大事なポイント。それは、釉薬によって厚みが変わりますので、その性質も良くつかんでおく必要があります。更に、釉薬は流れ易いものと流れ難いものがありますので、これも大事なポイントです。
先ほどの黒天目で、”柄杓で流し
て、薄な”と感じた時どうするか。それは、1.2.3.のタイミングをゆっくりするか、1.2.3.4.5.と施釉します。濃い場合は又、その逆です。実際にそのようにしました。でも、それで問題は解決しないのが釉掛け。生地が薄かったら、釉薬の水で飽和したら、長く浸けても釉薬を吸ってくれません。答えは、内、外の掛け分けをします。まずは、外掛けを浸し掛け、乾燥、そして、内側を柄杓掛けします。難しい技術ですが、この方法しかありません。(外掛けをして、内側を見て下さい。内側壁に水が見えるのは生地が薄く見えたら、それは生地が薄い証拠です。)たかが施釉なんですが、実に奥が深いんですよ。
私は、このようなポイントを今一覧表にしてます。そして、やっぱり必要なのは焼成サンプルでしょうね。