今日は、昨日引き取って来た上絵付皿2点を紹介します。
両方ともに牡丹の花を描いたものです。
赤は洋絵具、そして葉っぱは和絵具です。
中央の牡丹は洋絵具のベタ塗り、そして左は赤の線描きです。線描きと言うのは今まで何度も書いているように思えるのですが、線描きが結構上手く行ってます。発色と言う意味で。
こちらも同じような絵付けですが、少し絵柄を変えて。
分かっている事ですが、色絵と言うのは、やっぱりど派手ですね。そして少しづつ洋絵具と和絵具の違い見たいなものが分かって来ましたね。
洋絵具は兎に角発色が良い。洋絵具は、ガラス質の釉剤に対して発色剤の割合が非常に多く配合されてます。ですから、洋絵具は薄塗りの絵具です。そして、和絵具のような透明性はなく、不透明。
少しアップして見ると良く分かります。
ペンワークの細い線、描いた時は、何となく頼りなくてこれで発色するのかなと思うほどでしたが全く問題ないですね。余りにも細いので、もう少しメリハリを効かせないといけませんね。
逆にベタ塗りの部分は薄く塗っても、最後に筆先を離す部分で絵具が溜まってこれが斑になってます。
これを解消するためには、塗るのは筆の穂先で塗るのではなく、筆の腹を横に動かすと言う事と、筆の絵具の量を少なめにしてやる。薄くしようと思って余り水を足すと、流れ過ぎて、今回のような溜りが出来ます。
それでは和絵具はどうだろう? 和絵具の基本的な色は、青、コン、紫、黄色の4色です。和絵具はベースとなるガラスに着色剤の金属の量が数パーセントと少ない為に、薄く塗ったら淡い色にしかなりません。
今回のものでも、全体に薄かったですね。一つは、絵具の水溶きで少し薄かった。和絵具は盛り絵具と言って、絵具を盛ってやる必要があります。その反面、筆下りと言って、絵具が筆の毛先からスムーズに降りてこないといけません。又、発色が色によっても違うようですので、色により、盛りも変える必要がありそうです。
このように洋絵具と和絵具は真逆見たいな性質がありますから、それを良く理解しておく必要があります。
これで大体わかって来ましたね。今回の線黒は和絵具を被せてません。ですから、にじみや線のずれはありません。
浜本さんの本でによれば、線黒の上に和絵具を被せるには、まず線黒だけに絵具を被せその後、和絵具を全体に塗れば良いと書いてます。その時、面相筆の毛を極端に少なくするのが良いと書いてます。方法は面相筆の毛先の根元でカッターナイフで毛の外周を切り落とし、中心だけの毛先を使うようです。
今回のように、葉っぱなどを和絵具で塗る時、葉脈は描かずに、外側の輪郭線だけを描くのもいいかと思います。今回は、赤と黒で書いて見てます。全く問題ないですね。
絵具の耐酸性とは?
絵具の耐酸性ってなんだと思う人は多いですよね。従来から上絵具と言うのは、低温度で溶けて、発色をさせるために、多くの鉛が使われていました。
通常は750度~850度の温度で焼成されれば、湯や水に対して重金属が流出することはないそうです。
ただし、酸に対して弱いと言う性質があり、食物として、酢酸などの酸に上絵付の基材の鉛ガラスがおかされて溶出してしまいます。
この結果、発色剤として使われている銅、コバルト、クロム、カドミウムなどの金属が溶出ことになります。
この耐酸性。即ち酢酸に対するテストは食品衛生法によって、鉛とカドミウムの規格があります。
条件は、常温(暗所)で24時間、4%の酢酸に浸してテストされます。
基準は、容器の高さ2.5㎝以上、以下、2.5cm以上のものは、容量が。1.1リットル以上以下でも変わります。
ただし、置物など食器でないものは対象外となります。
窯元では、有鉛の絵具を食器の外側で口が触れなければよいと教えられましたが、厳密に言えば、間違いかもしれません。当然、内側は不可です。
少なくとも上絵具であれば、無鉛か耐酸性の絵具を使った方がよさそうです。
有鉛を使うのであれば、絵付けの道具も分けて使わないと、有害物質が混入する可能性がありますので要注意です。
以上、インターネットや本で調べた内容です。参考になれば幸甚です。では。
